約12万3,000人が暮らす大阪府門真市では、ひよこテラスの開設によって妊娠期から子育て期まで相談や、子育て支援の情報をすぐ入手できるワンストップ窓口ができて便利になりました。
門真市内の保育園・幼稚園では、国より先行して取り組んでいた無償化の対象年齢を2019年度より3歳まで拡大し、質の高い教育を受ける機会が増えました。
門真市独自の取り組みとしては中学生を対象にしたオーストラリアへの海外研修事業等、グローバルな人材育成や体験を目的としたプログラムも行われています。
そんな門真市の取り組みについて、未就学児への支援を中心に詳しくご紹介します。
門真市の保健福祉センターに2019年4月から開設されたのが「門真市子育て世代包括支援センターひよこテラス」です。
ひよこテラスでは、保護者の希望を聞きながら、適切な機関と連携をして支援をしていく子育てのワンストップ窓口で大変便利な施設です。
例えば、妊娠や出産準備のこと、子どもと一緒に楽しむことができる催しなど、妊娠から子育てのことまで、育児に関する全般的な悩みを相談できます。
子育てからくる心理的なこと(すぐに怒ってしまう)や、配偶者の子育て参加について相談することもできるそうなので、ひとりで我慢せずにぜひ利用してください。
保健福祉センター内にある健康増進課とひよこる〜むが連携してひよこテラスを運営しているので、助産師や保健師、保育士などに相談ができます。
「ひよこる〜む」では、平日10時から17時半(あそび場は16時)まで、未就学児と保護者を対象に室内の遊具で遊び、相談をすることができます。
ひよこる〜むの施設の特徴としては、地域の子育て支援情報のほかに、保育士等が子どもへの関わり方や遊び方のアドバイスをしてくれます。
また、親子間交流だけでなく、子育てサークルをつくることもできるそうなので、特に市外から来た人にとっては、地域の子育て世代の方と出会い、交流を深めるいい機会にもなりそうですね。
このように、子どもの成長に合わせたアドバイスや子育て支援情報を提供しているのです。
子育て相談から子どもとの遊び場としての活用まで些細なことでもいいそうなので、ぜひ活用してみてください。
門真市では、子どもたちが平等に質の高い教育を受ける機会を与えることができるように、国より先行して2017年度から5歳児を対象に、幼児教育・保育・療育を受けている子どもを対象に保育料の無償化を段階的に進めています。
2019年4月からは保育園および幼稚園の無償化の対象児童を3歳児まで拡大しました。
認定こども園や認可保育所に通う子どもが多く、特に3歳から保育園等に通う子どもが増える門真市では、ほとんどの未就学児が無償化の対象になると考えられます。
保育料の無償化となる対象範囲は、保育所(2号認定)・認定こども園(1・2号認定)では世帯の所得など関係なく、3歳から5歳児までのクラスの保育料が無償化されます。
幼稚園は、内閣府の就園奨励費補助対象になっている幼稚園では、世帯の所得など関係なく、就園奨励費を上限まで補助することができます。
ただし、就園奨励費補助を受けるには各幼稚園からの申請が必要となります。
毎年、6月ごろに申請用紙を配布しているそうなので、忘れないように注意が必要です。
児童発達支援施設および事業では、世帯の所得関係なく児童発達支援等利用者負担給付金が支給されます。
こちらも申請が必要で、対象となる子どもの保護者あてに障がい者福祉課より申請書が送られてくるそうなので忘れずに申請してください。
ちなみに、0歳から2歳に関しては、住民税非課税世帯を対象としての無償化を当面進めていくそうです。
子どもに対する費用負担が減ることは、子育てをする上で保護者にとって大切な要素の一つです。
その他にも、子育て世帯のサポートとして「門真市子ども部
子育て支援課」が運営するインターネットサイト「すくすくかどまっ子ナビ」があります。
子育てで忙しい方にも、有益な情報を提供できるようにサイト内にさまざまな情報を載せた門真市の子育て情報総合サイトです。
すでにお住まいの方も、門真市へのお引越しをお考えの子育て世代の方も、ぜひ見てくださいね。
門真市独自の取り組みとして、世界を舞台に活躍する人材を育てるための事業の一環で、門真市内の中学生を対象に夏休みの期間(7月末)を使って、10日間ほど海外研修事業を行なっています。
この研修に参加するためには、門真市内で行われる中学1・2年生を対象にした「門真市中学生英語プレゼンテーションコンテスト」で優秀な成績をおさめることが条件となっているそうです。
コンテストに参加できる条件は、海外の滞在年数などに指定があり、少々厳しいものとなっているので、気になる方は門真市のホームページをご覧ください。
海外研修に参加する子どもたちは、日本での研修のあとに7月末よりオーストラリアへ研修に行きます。
途中、中継地としてシンガポールにも立ち寄るそうです。
10日間のオーストラリアでの研修中は、現地のホストファミリーの家に泊まりながら、学校では現地の人とペアで行動をともにして授業を受けます。
休日には、現地の博物館やマーケットをまわるなど、日常生活も充実したプログラムとなっているようです。
また、現地の小学校へ出前授業に行き、日本文化の体験を小学生たちと行うプログラムもあり、現地交流を深める機会となっています。
日本に帰国したあともプログラムは続くようです。
交流会では、海外研修の報告やこれからの自分たちや門真市のことについて門真市の職員など海外研修事業に携わった人たちと議論するそうです。
同窓会では、海外研修に参加した先輩たちも交えて、グループワークやプレゼンテーション、これからの自分たちの方向性などについて話し合います。
海外研修に行き、貴重な体験をした子どもたちは、世代を越えて交流を続けている様子がうかがえました。
海外研修に行くための英語プレゼンテーションコンテストは、毎年応募者が多数いるそうで競争率が高いものとなっています。
参加する場合は、英語の勉強のほかにも自分たちが考える日本の問題についても説明できる力が求められます。
門真市は大阪市街へ行くにも交通の便も良く、妊娠時から子育て支援が充実しており、保育園・幼稚園の無償化の取り組みや入りやすさで関西では人気の高い街のひとつです。
門真市には子育てに悩む保護者が気軽に相談できる場所「ひよこテラス」があるので、特に身近に頼れる人がいない保護者にとっては、きっと心強い味方になってくれることでしょう。
保育園や幼稚園の無償化は拡大されて3歳から5歳まで無償化の対象です。
一部、幼稚園や児童発達支援施設では、申請書が必要な場合があるので確認することをおすすめします。
ほかにも、門真市の子育て応援ポータルサイト「すくすくかどまっ子ナビ」など、便利なサービスもあるので、ぜひ活用してください。
また、門真市内の中学生を対象にした、海外研修や英語プレゼンテーションコンテストでは、とても貴重な体験ができるので、子どもたちの未来にとても大きな影響を与えるのではないでしょうか。
英語が好きな子どもに、将来夢につながるチャレンジを促してみるのもいいかもしれません。
門真市は質の高い教育環境づくりに力を入れ、子育てしやすいまちなので移住やお引越しを検討しているファミリーにもおすすめです。
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