羽曳野市は大阪府の南エリア、南河内（みなみかわち）に位置します。
大阪市内の喧騒からは少し離れ、自然と歴史に触れながら生活できるエリアとして、ファミリー世帯に人気。
今回は羽曳野市に住もうかと検討している方に向けて、羽曳野市の魅力をご紹介します。
居住を検討しているエリアには、どのような歴史があるのかも知りたいところ。
羽曳野市にはさまざまな魅力がありますが、まずご紹介するのは日本遺産にも認定されている「竹内街道（たけのうちかいどう）」について。
また、竹内街道近くで製造されている「河内ワイン」についてもご紹介します。
羽曳野市には大小さまざまな古墳があり、羽曳野市に住む人々にとって、古墳はとても身近なものでもあります。
その中でも有名なのが「白鳥陵古墳（はくちょうりょうこふん）」。
白鳥陵古墳は羽曳野市のほぼ中央にある、大型前方後円墳です。
この白鳥陵古墳のそばを通る竹内街道は日本最古の官道とされ、日本遺産に認定されています。
竹内街道は5世紀の頃にはあった「丹比道（たじひみち）」と呼ばれた古道を整備して造り上げられたとされており、飛鳥時代の大動脈として利用されていました。
竹内街道沿いには多くの古代寺院が創建されており、その重要性を伺い知ることができます。
都が移った際には往来が減りましたが、お伊勢参りの宿場町として往来が復活し、商都である堺へ通じる道として再び重要性を増していきました。
竹内街道は長い歴史の中でその時代ごとにさまざまな役割を担い、1400年の歴史の移り変わりを感じさせる古道として、現在も受け継がれています。
ワインづくりに欠かせないものといえばぶどう。
大阪はぶどうの生産地というイメージがあまり浸透していませんが、羽曳野地方では明治中期からぶどう栽培が始まっていました。
昭和初期にはぶどう栽培がピークとなり、河内一帯のぶどう生産高は全国1位となるほど。
その後、昭和9年に室戸台風が関西地方を直撃し、ぶどう棚が甚大な被害を受けます。
これが契機となり、ワインづくりの一歩が踏み出されました。
昭和53年、河内産のぶどうを100％使った「河内ワイン」の製造・販売を開始。
現在では大阪の地ワインとして、河内ワインは広く知られています。
羽曳野市に住む人々にとって、ぶどう畑のある風景は昔からとても身近なものだったようです。
令和元年度に世界遺産登録となった「百舌鳥・古市古墳群」。
羽曳野市の隣にある堺市が注目されがちですが、この古墳群は羽曳野市エリアにも及びます。
羽曳野市から藤井寺市にかけて100基以上の古墳があり、これらをまとめて「古市古墳群」と呼びます。
この名前から、世界遺産となった"百舌鳥・古市古墳群”の中に含まれているのが分かりますね。
日本遺産と世界遺産、どちらも擁する羽曳野市は稀なエリアかもしれません。
続いて注目するのは、「近つ飛鳥」。
ワイン好き必見のエリアですよ。
羽曳野市の東南部には、飛鳥という地名があります。
履中天皇の同母弟が難波を出発し、大和の石上神宮に参向する途中で二泊した場所、羽曳野市飛鳥エリアを「近つ飛鳥」、奈良県高市郡明日香村飛鳥エリアを「遠つ飛鳥」と名付けました。
近つ飛鳥ははじめに触れた竹内街道沿線にあたり、渡来系氏族が集住したエリアとも伝えられているそうです。
渡来系文化に関する副葬品が出土されることもあり、当時は異国情緒漂う国際色豊かなエリアであったことが伺えます。
また、河内源氏の氏神として知られる「坪井八幡宮」や、源頼義が千手観音像を見つけ祀ったとされる「通法寺跡」、さらに源頼信・頼義・義家の「源氏三代の墓」など、歴史ファンなら訪れたくなるスポットが多数点在しているエリアでもあります。
歴史ファン必見のスポットをご紹介したところですが、続いては羽曳野市近辺に住む人々だけでなく、ワインファンなら誰でも知っている「飛鳥ワイン」について。
近つ飛鳥エリアには近鉄大阪線が通り、「上ノ太子駅」があります。
上ノ太子駅から南西方向にあるエリアに先ほどの歴史ファン必見スポット、坪井八幡宮や源氏三代の墓があり、上ノ太子駅の北側にあるのが飛鳥ワインです。
飛鳥ワインはぶどうの栽培からワインづくりまで一貫してこだわり、全国環境保全型農業経営コンクールで草生栽培を評価されています。
さらに奨励賞も受賞！！
それだけでなく、国産ワインコンクールでも毎年のように受賞を続けています。
数々の雑誌などでも紹介されており、ワインファンだけでなく気の利いた贈り物を探している人にも選ばれているようですね。
ワイナリーでは定期的にぶどう畑と工場の見学を受け付けており、この工場見学はテイスティングとランチを楽しめる大人の遠足として人気。
羽曳野市に住むことを検討しているなら、羽曳野市の見学コースに入れておきたいスポットですよ。
最後にご紹介するのは、羽曳野市を通る南阪奈道路沿いにある「道の駅しらとりの郷」です。
羽曳野市に住む人なら知らない人はいないであろう、広い世代が集う場所。
道の駅しらとりの郷は道路利用者の休憩所としてだけでなく、地元農産物の販売所や地域振興施設、そして子どもの遊び場として多くの人が訪れます。
どのような特徴があるのか、詳しく見てみましょう。
住むエリアに新鮮な野菜を売る直売所があると、主婦はうれしくなるものですよね。
道の駅しらとりの郷には、直売所である「あすかてくるで」と物産館である「タケル館」があります。
「あすかてくるで」には、毎朝1,380組もの生産者が地元で採れた新鮮な野菜を出荷。
タケル館ではワインやハムなど、地元の特産品が販売されています。
タケル館で購入したワインをきっかけに、ワイナリーに出かけてみるのもよいですね。
連日賑わいをみせる道の駅ですが、週末となればさらに多くの人が買い物に訪れます。
羽曳野市に住む人はもちろん、堺市や富田林市、河内長野市からも。
あすかてくるで…どういう意味？と思ったかもしれませんね。
ファミリー世帯、特に子供がいる世帯が住むエリアを決める際には、「公園があるか」も大切なポイントとなります。
道の駅しらとりの郷には、子どもたちが元気いっぱい走り回れる広場や、小さな子どもから楽しめる遊具も充実しています。
市街地から近いこともあり、身近な公園として利用されていますが、直売所や物産館と併せてファミリーで訪れるお出かけ先としても注目されています。
道の駅しらとりの郷での過ごし方は自由。
レストランに行ったり、お弁当を持参して芝生広場でお昼を食べたりと、休日には一日中楽しむことができます。
訪れる人の中には簡易テントやタープを持参している人も。
気候の良いシーズンには、テントがあちこちに設置され広場がカラフルに！
夕方になるとそろそろ帰ろう…となるところですが、道の駅しらとりの郷ではまだまだ楽しむことができます。
オールシーズンライトアップを実施しており、日没から21時まで点灯。
特に見ごたえ抜群なのが、桜のシーズンとあじさいのシーズンです。
桜の見ごろが3月下旬～、あじさいの見ごろが5月中旬～。
歴史ある街として、また自然豊かな街として、子育てファミリーに注目されている羽曳野市の魅力をご紹介しました。
住むエリアの検討材料として、参考にしてみてください。
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この記事の執筆者
ブログ担当
【 不動産業界歴：34年】
＜保有資格＞
宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター、2級建築施工管理技士、JSHI公認ホームインスペクター
長い業界歴を活かして、お客様に寄り添いサポートいたします。不動産の売却・買取には自信があります。不動産のことでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。
