大阪府豊中市で子育てをしていく上で不安になるのが、豊中市は子どものためにどんな教育をしているのかという点だと思います。
豊中市では子どものためによい教育環境を整えることに力を入れています。
では一体どんな取り組みをしているのでしょうか?
さまざまな教育支援について詳しく見ていきましょう。
豊中市では教育に対して、子どもの将来のニーズに向けてさまざまな取り組みをおこなっています。
市内には市立小学校が41校、市立中学校が18校設置されています。
原則として住んでいる住所から市が指定した校区の学校に通うことが決まりとされています。
たとえば、A区に住んでいたらA区の範囲内にある学校に通うことができ、お隣のB区やC区の学校には通うことができないシステムです。
「でも、引っ越しをすることになったら子どもの学校はどうしたらよいの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
そんなときのために、この取り組みにはいくつか例外が存在するのです。
例外として、保護者の申し立てにより子どもの指定校を変更したり、住所のある区域外の学校に就学したりすることができる場合があります。
指定校変更や住所のある区域外の就学認められる理由は主に「市内での転居、市外への転出」「市内での転居予定、豊中市内への転入予定」「建替えによる一時転居・一時転出」などです。
「市内での転居、市外への転出」は2種類の理由のときに利用できる取り組みです。
1つは子どもが小学1~4年または中学1年のときに学期途中で市内転居、または市外へ転出する場合で、その学期末まで引き続き今まで通っていた学校への通学を希望するときです。
もう1つは子どもが小学5・6年、中学2・3年のときに市内転居、または市外へ転出する場合で、卒業まで引き続き今まで通っていた学校への通学を希望するとき(小学4年、中学1年の3学期修了式以降の異動も含みます)です。
「市内での転居予定、豊中市内への転入予定」は、子どもが学期途中に市内転居または豊中市内への転入が確定しているため、学期当初から転居・転入予定先の校区の学校への就学を希望するときに利用できる取り組みです。
「建替えによる一時転居・一時転出」は家の建替えのため、一時的に校区外に転居、または市外へ転出する場合で、引き続き在籍校への通学を希望するときに利用できます。
これらの理由で指定校を変更したり区域外へ就学したりする場合は「児童・生徒にとって通学が大きな負担とならないこと」「徒歩、または電車・バスなどの公共交通機関を利用して通学すること(自転車・自動車の利用は原則禁止)」「通学時間が片道1時間以内であること」「通学の安全性については保護者が責任を持つこと」を条件として認められています。
市では「庄内地域における『魅力ある学校』づくり計画」を実施しています。
これは義務教育学校をつくる計画で、義務教育学校では1年生から9年生までの児童生徒が通い、9年間の一貫した義務教育を受けることができる新しい種類の学校です。
これにより庄内小学校・野田小学校・島田小学校・第六中学校・第十中学校は庄内さくら学園(仮称)に、庄内南小学校・庄内西小学校・千成小学校・第七中学校は南校(仮称)に再編されます。
また、東泉丘小学校では今後教室不足が懸念されているため、新千里南町3丁目及び東泉丘2丁目の通学区域の変更を決定しました。
市立小中学校における給食システムをご紹介していきます。
小学校では、全校で給食を提供しています。
調理方法は主に給食センターで調理する学校と、学校独自で調理する2通りがあります。
献立の種類は2パターンに分かれています。
中学校では、多彩で栄養バランスに配慮した給食か、お弁当を持参するかの2択を選ぶことができます。
給食を選んだ場合はお弁当形式で学校へ配膳されます。
こちらは市が委託した民間調理事業者が作っており、民間調理事業者と栄養士が協力して、施設や配膳室の衛生管理を徹底していますので安全です。
たとえば食中毒の原因となる細菌が増えないよう、おかずは冷まして盛り付けをする、ごはんは細菌が増えないような温度を保つ、おかずとごはんは別々の容器で提供するなどの工夫をしています。
また、市ではおいしい給食をめざし、なるべく旬の食材を取り入れて生徒の嗜好に配慮をしています。
内訳は主食であるごはんと副食である4品程度のおかずと牛乳です。
牛乳がアレルギーで飲むことができない生徒には、事前に「飲用牛乳除去申込書」を提出すると、牛乳を除いた状態でもらうことが可能です。
しかし、副食にアレルゲンとして乳が含まれるものは除去できないので注意しましょう。
その場合は牛乳代が引かれた額が請求されます。
アレルギーが多くて心配な方はお弁当の持参の選択肢もあるので、そちらを選ぶこともできます。
ちなみに使用されるランチボックスのふたには市の中学生から募集したイラストがプリントされており、愛を感じます。
こちらは予約制となっており、「日単位」「月単位」「在校時一括」の3パターンから予約日を選ぶことが可能です。
1日単位で選べるのはなかなか利用しやすいシステムですね。
予約はPC・スマホ・マークシートのいずれかで行うことができます。
予約は1週間前の13時まで予変更を行うことが可能です。
費用の支払いはコンビニエンスストアでもできるので、利用しやすい体制が整っています。
市が行っている教育支援制度のなかには、特別支援もあります。
ここでは通級指導教室と院内学級について紹介します。
市では、発音が気になる・言葉がつまってスムーズに話すことが難しい悩みを持つ小学生を対象に「ことばの教室」を設置しています。
ことばの教室は豊中市立桜井谷小学校・豊中市立克明小学校・豊中市立庄内小学校に設定されています。
そして、コミュニケーションや人間関係づくりなど、学校生活を送っていく上でサポートが必要な中学生を対象に「つながり教室」を設置しています。
対象となる中学生は支援学級に在籍していない生徒となりますが、豊中市立第五中学校に設置されています。
学校生活で困難が起きてもサポートしてくれる教育支援があるのはありがたいですね。
市では「子どもが入院することになったが進級に遅れが出ないか心配」と思っている方も安心できる政策があります。
市立豊中病院には院内学級が存在し、入院中の子どもに応じた学習をおこなっています。
市立豊中病院に入院している児童生徒で、主治医の許可が出た場合に利用することができます。
なお、入院していて1週間以上院内学級に通う場合は原則として桜井谷小学校または第十三中学校に転籍扱いとなります。
転籍の手続きは一般的な転校と比べて簡単にできるようですので、気になる方は桜井谷小学校・第十三中学校・児童生徒課に問い合わせてみることをおすすめします。
豊中市の市立小学校と中学校の教育支援についてご紹介しました。
小学校では新しい種類の義務教育学校を取り入れるために、大規模な編成がおこなわれるので、どこの学校に通うことになるかは分かっておきたいところです。
中学校の給食支援は利用しやすい支援ではありますが、アレルギーなどが気になる場合はお弁当を持参したほうがトラブル回避には役立ちます。
子どもが1日のほとんどを過ごすところですから、しっかりと調べて、利用できそうな支援は遠慮なく利用していきましょう。
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